親の責任にした、卑怯な姿勢

朝日新聞に掲載された
「ホメオパシー」トラブルも 日本助産師会が実態調査魚拓
を読んでの感想です。
助産師会の岡本喜代子専務理事と神谷整子助産師(日本助産師会理事)もコメントを出している。
この神谷助産師は当ブログで過去に書きました
2009年10月10日『K2シロップ>質問です
をご覧ください。
今回のVK2の訴訟、お子さんの死亡が明かされた頃からはもしかしたら説明をしているのかもしれませんが、それ以前は説明をしてから選ばせていると言えるのか、皆さん、是非もう一度ご覧なってみてください。
上記のお父さんはお子さんも無事だし、お一人目のときにはまだきちんとシロップを与えていた様子も伺え、神谷助産師に対して疑問におもうことはなかったようですけど、それは助産師としてしてはならない行為だということを、神谷助産師自身が知っていたはずです。
神谷助産師が親に説明をして選ばせているというのは、神谷助産師を慕う方達をも侮辱した発言だとおもいます。
自分を庇っているだけです。
もしも、助産師として責任ある発言をしていたと言うのであれば、何故上記の記事に記したような話が存在しているのでしょうか。

このような事実をご自分でどこまで隠そうとおもわれているのか、今回の取材に対してご本人は

 取材に応じた神谷理事は「山口の問題で、K2のレメディーを使うのは、自重せざるを得ない」と語る。この問題を助産師会が把握した昨年秋ごろまでは、レメディーを使っていた。K2シロップを与えないことの危険性は妊産婦に説明していたというが、大半がレメディーを選んだという。

(強調しているのは私、琴子の母です)
と、仰ったそうで…
今は故人となってしまいましたが、一緒に自宅出産等で協力し合っていた鴫原操助産師はホメオパシーに熱心でして、多分、この方からの影響だったのだろうと推測します。
いずれにしても、助産師会にホメオパシーを浸透させた、一部とはいえ助産師達が影響を受けたのは、

テレビ番組で取り上げられたこともある有名助産師で、昨年5月から日本助産師会理事を務める神谷整子氏も、K2シロップの代わりとして、乳児にレメディーを使ってきた。

という、朝日新聞の紹介からも想像出来ること。
[http://www.miyamae-portal.net/:title=宮前ぽーたろう[川崎市宮前区]]というサイト内にあるホームバースEn(エン)助産院の紹介ページでも、

ホメオパシーは、お産にホメオパシーを取り入れている助産師の神谷整子さんという方が、桜沢エリカさんの漫画や、NHKの番組でも取り上げられたことで話題になりました。
花粉症・アトピーうつ病・初期ガン等への効果も期待でき、ヨーロッパでは保険が利く地域もあるほど代替医療として定着しています。
ホメオパシーは希望される方のみにご案内します)

とある。
この助産院では希望者のみにご案内とある(この助産院を検索したら、ホメオパシーを推奨するブログがあります、もうここでは飛ばしますが…)。
いきなり自分から希望してくる方もいるとおもうけど、熱心に語られた後に「どうする?」と聞かれた場合も、それを欲しいと言えば“希望者”になる。
こういう話もありました、ある開業助産師がある物を熱心に売っているそうで、当然、熱心な説明をするわけです。
それで、あるお母さんがそれを買ったのですが、後で問題が生じて意見をしたら、
「買わなければ良かったじゃないですか」
と言われたそうです。
そうですね、確かに買わなければ良かったといえますよね、でも、
買わせた(選ばせた)
んじゃないですか?



つい先日も書いたんだけど、
助産師会からのVK2訴訟についての見解を読んで(当ブログ2010年7月17日)
どれほどの説明をしてくれているのか、助産院での出産や洗脳されていた経験があるからこそわかるんだけど、まともな説明なんてしていないでしょう。
病院を批判して成り立っているようなのが、今までの助産院や自宅出産だもん。
私にはホメオパシーにまで手を出している助産師が、K2シロップを飲まないと子供が死んでしまう可能性が高くなるという説明をきちんとしているとはおもえない。
そういう説明がきちんと出来ていた助産師は、最初からK2シロップを飲ませるように指導していただろう。

今回の神谷助産師の発言は、またもや親の自己責任。

更に、

「山口の問題で、K2のレメディーを使うのは、自重せざるを得ない」

.......いやいやって感じがするんですけど…
あと、K2以外ならレメディ、まだまだ使います!っていうことかな?
記事の中にも

 一方で、便秘に悩む人や静脈瘤(りゅう)の妊産婦には、今もレメディーを使っているという。

と、確かにそう書いてある。
これ、どうして病院で処方してもらう薬じゃだめなんですか?


日本助産師会は「問題がないか、実態を把握する必要がある」として、47支部を対象に、会員のホメオパシー実施状況やビタミンK2使用の有無をアンケートして、8月中に結果をまとめるという。

アンケートの中に、「ホメオパシーを何で知りましたか?」を入れて欲しい。
助産師会で開催した講演会も、その選択肢に入れるべき。

いつまでも、どこまでも親の責任にするつもりなんだろうか。

ならば、特に自宅出産や助産院での出産では、助産師会他、助産師の関わらない組織でシロップの重要性を伝える書類を作り、それらを読んだ上での親の選択の結果の同意書までを義務化して欲しい。
病院だって飲ませていないところがあるよって言う人もいるから、だったら病院でもやってもらおうよ。
ちなみに、リンズとダンジを産んだ病院では、分娩前のバースプランというわけではないけど、確か入院説明で貰った資料の中に、出産前までに決めておいてくださいと、K2シロップの必要性を説明した1枚の紙、その下半分が任意の申込書になっていた。
私はリンズのときに、初めてK2シロップの存在を知った。
琴子を産んだ助産所では飲ませていたのかももう分からないけど、出産前にそういう説明はなかった。

母子手帳に書いてあるよって言うけど、それじゃぁ足りないって。
あれを読むのだって、自由といえば自由。
仮に母子手帳を全部読んでいたとしても、信頼している助産師と医療を批判した会話の中でK2シロップとレメディの話をしていたとしたら、それが正しい説明の下での判断だったって言えます?
私は親の責任にした、卑怯な姿勢だとおもいます。

記事内、岡本喜代子専務理事に対しては、別記します。