そう、まるでそれは「メルヘン出産」

当ブログでも何度もお話させていただいている白花ちゃんのお母さん(詳細)と対話した中から「メルヘン出産」という言葉が浮かびました。

琴子の母> 最近はあんまりというか、ほとんど更新できていないけど、相変わらず、盲信している人も多いのだろうと...
助産院は必要なのか、そこからして自分たちが考え直していかないといけないとおもうのですけどね...

haccaさん>そこ、核心ですもんね。
必要としてる人がいるからあってもよい、ではないから。どうがんばってもあんな曖昧な偽医療施設があってよい時代じゃない。
あかちゃんを産むのって、メルヘンと怖ろしい現実が融合しちゃってるから、当事者から変えていくのが難しい。

そうなのですよ。そう、メルヘン。だから、現実と遮断するかのように覆うガラスの壁が崩壊しないと、現実に戻ってこれない。その世界から出てこられない。でも、出てくるきっかけが子どもの死であったり、子どもへの苦痛だったり、母親自身へのものであったとしたら? それがいかに辛いことかを私たちは経験してしまった。あのままメルヘンの世界にいられたら幸せにおもったままだったのかもしれないけれども、自分たちだって、誰かをそのメルヘンに引きずり込んで、悲しい結果を押し付けてしまったかもしれないとおもうと、不幸と幸福の境界線が見えなくなる。

私に助産所で産むように話を勧めてきた方の殆どが、今でもメルヘン出産を素晴らしいとおもっていることでしょう。自分の子どもが死なない限り、所詮は「他人の不幸」でしかないし、希な出来事が身近で生じただけとしかおもってくれない。
メルヘンの世界はいろいろなものを隠し込んでいて、怖い。