読売新聞の記事『命への責任 再認識を』を読んで

今日の読売新聞の朝刊記事に
助産師の一部が代替医療 命への責任 再認識を』
というタイトルで、「ビタミンK与えず乳児死亡 提訴」と、記者2名による記事が掲載されていました。
ネットでは流れていないようで、私もきゃりんさんから連絡を頂き、記事をFaxで送っていただきました。
きゃりんさん、有難うございます。

記事中には日本助産師会の岡本喜代子事務理事のコメントが紹介されていました。

しかし、投与は義務ではないため漏れもある。この助産師もビタミンK2を投与したと母子手帳に記していた。日本助産師会の岡本喜代子事務理事は「ビタミンK2投与は当然行うべき基本的な処置。助産師はホメオパシーなどの伝統医学や食事療法などを妊婦のケアに取り入れる人が多いが、極端に偏った考えの助産師がいたことを重く受け止めている」と話す。

とありました。
今回の件の助産師が用いた代替医療というのがホメオパシーであること、この助産師がホメオパシー協会の普及団体の認定資格者の一人だということも記事では書いてある。
この事務理事のコメントはとかげの尻尾切りだ。
日本助産師会がこの普及団体と一緒にホメオパシーの講演会をしていたことの問題はどうなるというのか。
この助産師がまるで一人で暴走しただけのような内容にしか見えない。
まるで他人事のような言い方で、「たまたまこ助産師が問題だったけど、助産師会はこれにくじけずに改善します」という印象を残したかったのだとしかおもえない。
それはずるい。
助産師会がホメオパシーの講演会をしていた、それも好意的な姿勢、思想でしていたという過ちから認めて対応しないと、根からの改善にはならないでしょう。

記事の文末には記者の

助産師など医療従事者は存在意義を失わないためにも、その姿勢が患者の命を左右することを肝に銘じるべきだ。

という言葉がある。
否定はしないけど、
開業助産師は医療従事者であるという自覚を持ち、存在意義を失わないためにも、その姿勢が患者の、そして新生児の命を左右することを肝に銘じるべきだ
とここで私の気持ちも込めさせていただきます。

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追記;我楽者さんより記事のURL頂きました
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=28674&from=tb (魚拓) 
有難うございます。